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《ふしぎ工房症候群 妹の遺言》3


ふしぎ工房症候群 

妹の遺言 


CAST:岸尾大辅


4.おにぎり


      翌日、妹を学校に送り届けてからの昼休み、何気に見たカバンの中に、紙袋があることに気がついた。何だろうと思って開けて見ると、中からラップに包まれた不恰好なおにぎりが出てきた。二つ折りの紙が添えられていて、それを開いたら、妹の字だった。お兄ちゃん、これ食べて元気出してね。クレオンで書いた下手くそな字だった、昨夜妹は食事を取らずにこの情けない兄のために、生まれて初めて弁当を作ってくれた。僕はその弁当を手に、校舎の屋上に上がった、誰にも邪魔されたくなかった、一人で噛み締めたかった。空が青々として、気持ちよかった。雲の形が妹の顔に見えて、思わず涙を零しそうになった。僕は制服の袖で顔を拭うと、一気にそれを口に頬張った。具もない、海苔もない、味のないおにぎりだったが、最高に美味しかった。食べながらまた涙がぼろぼろ落ちて、その塩加減が微妙におにぎりの味を引き立てた。ラップについた米の一粒も逃さまいと食べていると、後ろから声がした。は~い、こいつ泣きながらおにぎり食ってるぜ、ば~かじゃないの。その声に釣られて、爆笑する声も聞こえた、僕は最後の一粒を口に入れると、ゆっくりと立ち上がって、その声に向き直った。学年の不良グループがせせら笑うようにして立っていた。連中を見た瞬間、自分でも驚く言葉が口をついて出た。もう一度言ってみろ。あ~~、連中の顔色が変わった、と同時にすでに囲まれていた、俺たちを笑うやつは許さない、妹の気持ちを、僕たちの絆を第三者によって踏みにじられた怒りに僕は全身を震わせた。なんだ、てめぇ、偉そうに!一人が言い終わらないうちに、その顔面に拳を叩き込んだ、どーと仰け反り倒れるさまを見て、ほかの連中がいきりたった。この野郎!何人かが叫びながら、一斉に襲い掛かってきたが、無我夢中で自分がどう立ち回ったかも覚えていない、気がつくと、五六人が足元に倒れ、呻き声を上げている。僕は茫然とそれを見下ろしていた。これまで積もり積もって怒りと悲しみが爆発したということは自分でも理解できた。しかしそれよりも、この連中を叩きのめす力が自分にあったということに僕自身も驚いた、その時、教師の怒鳴り声が聞こえた。お前たち、そこで何をしている?午後はずっと職員室にいた、そろそろ下校時刻が近づいていることが気になった。生活指導の教師がいた、お前の家の人間は誰も迎えに来ようとしないな。そりゃそうだろう、前に警察に呼ばれたことでもうんざりしてるはずだ、学校に呼ばれたぐらいでくるわけもない。先生、俺そろそろ妹を迎えに行かなきゃ。生活指導はふうと溜息をついて、ドアの方を顎で指した、その先に視線を移すと、妹の姿があった。お~、妹は僕の顔を見るなり、顔をくしゃくしゃにして走り寄ってきて、僕に抱きついて泣き出した。妹の肩越しに女性の姿が見えた、事情は多少は分かっているつもりだ、向こうの先生に頼んで連れてきてもらった、迎えがいないと困ると思ってな。生活指導の声を聞きながら、僕は妹を抱きしめ、嗚咽した。

 

04.饭团


    第二天,把妹妹送到学校后,午休的时候,不经意间发现包里有一个纸袋。不知道是什么,打开来一看,里面是用保鲜膜包起来的,不成形状的饭团。里面还付着一张对折的纸条。


    打开后看到的是妹妹的字。“哥哥,把这个吃了,打起精神来吧。”用蜡笔写的,歪歪扭扭的字。昨晚,妹妹没有吃饭,为了我这个不争气的哥哥,生平第一次做了便当。我手里拿着这份便当,走上了教学楼的屋顶。不想被人打扰,想要一个人细细品尝。天空蓝蓝的很舒服,云的形状看上去好像妹妹的脸,不由得泪水就溢出来了。本想要用制服的袖子擦脸,却反而一下子把泪水都吞进了嘴里,虽然是没有配料也没有紫菜,没有味道的饭团,却非常好吃。一边吃着,一边泪水又一滴滴地落下来了,眼泪的咸度恰好给饭团增加了调味。


    当我想着连一粒米也不要漏掉,吃着饭团的时候,听到了后面传来的声音。“喂,这家伙一边哭一边吃着饭团呢,不是笨蛋么!”随后听到了大笑的声音。我把最后的一粒米吃完后慢慢地站起来,向那声音转过身去。同一年级的不良少年团伙,站在一起,想要戏弄嘲笑我。看到他们同伙的瞬间,我开口说了让自己也很震惊的话。“你再说一次试试!”“啊?”同伙的脸色变了,与此同时,我已经被他们包围了。嘲笑我们的人不可饶恕!妹妹的心意和我们之间的羁绊被第三者践踏的愤怒使我全身发抖。“你说什么,混蛋!趾高气扬的样子!”一个人还没说完,我就从正面给了他一拳。看着扑通倒下的同伴,其他的人也开始愤怒了。“混蛋!”好几个人叫喊着同时向我袭击,不顾一切的我,连自己是如何打斗的也已经记不起来了,回过神来的时候,五六个人倒在我的脚下呻吟着。我茫然地看着这一切。我自己也明白这是长久以来积压着的愤怒和悲哀的爆发。然而,我竟然有把好几个人打倒的力气这件事,让自己也震惊了。正在那时,听到了老师的喊声。“你们在那里干什么!”


    下午一直呆在办公室里,快要到放学时间了,有些在意。生活指导老师也在。“你的家人好像谁都不打算来接你啊。”这是当然的吧,以前被警察叫到派出所去肯定也已经去得厌倦了。只是被学校叫,是不可能来的。“老师,我差不多要去接妹妹了……”生活指导老师哎地叹了口气,抬抬下巴,指着门的方向。向那里看去,看到了妹妹的身影。“啊~”妹妹看到我就皱着脸跑过来,抱着我哭了起来。妹妹的身后,站着一个女人。“情况多少也了解了,拜托那边的老师带过来了。觉得要是没人去接的话就不好了。”听着生活指导老师的话,我抱紧妹妹,哽咽了。