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《ふしぎ工房症候群 卒業》2


ふしぎ工房症候群 

卒業


CAST:绿川光


03. 「転入生」


彼と初めて会ったのは小学校五年生の時だった。転入生として紹介された時、一瞬教室がざわついた。彼は重度の小児麻痺で左手と左足が思うように動かない。それは誰が見ても明らかだった。それでも彼は一生懸命に歩き、教壇の前に立つと胸を張って自己紹介し、仲良くしてくださいと頭を下げた。その姿に僕は幼心に感動した。ハンデを背負ってもたくましく生きている。そんな印象だった。でも子供は素直で残酷だ。異質なものを見る目付きで誰も彼に近付こうとしない。「ヤー」僕は教室で一人ぼっちになってる彼に声を掛けた。それから振り向いてクラス全員に仲良くしようと呼び掛けた。自分で言うのもなんだが、成績は学年で一番、スポーツ万能でクラス員長もやっていたから、誰もが僕に従った。その僕を彼は羨望のまなざしで見詰めていた。今思えば、心のどこかで優越感に浸っていた。何より感動したというのは実は嫉妬だったように思う。大人顔負けの偽善者だったかもしれない。一方、彼は驚くほど素直で真っ直ぐな性格だった。困難をものともしない強い心を持っていて決して自分を恥じるような素振りを見せなかった。それが僕には眩しく、いってみれば最大のライバルが現れたと直感したのだ。誰にも負けてはいけない。両親や周りの人間に期待されて育った僕に僅かだが焦りが承知だ。普通なら彼を敵視することもあるだ ろう。だが、僕はそうしなかった。彼の側にいることで自分の優秀さをアピールするという作戦に出たのだ。本当に嫌な子供だった。だが、彼と一緒にいればいる ほど僕は彼の純粋さに打ちのめされる結果となった。放課後はよく二人で学校の隣にある公園で遊んだ。校門が閉まった後はそこが絶好の遊び場で僕は彼をそこに招待したのだ。しかし、木の枝を折ったり花を抜いたりといたずら僕を決まって彼がたしなめた。その度に僕は口を曲げた。学校ではできない密かな楽しみを奪われた気がして、頭に来たからだな。同時に言い付けられると思う恐怖もあって黙った。しかし、彼は決してそんなことしなかった。ある日、公園の管理人 から学校に苦情が入った。いたずらしている児童がいると教室で先生からそれを告げられると、僕は心臓が止まりそうになった。みんなの前で恥をかきたくないという思いが頭を駆け巡り、青ざめで下を向いていると不意に僕ですという声が聞こえた。顔上げると彼が席から立って、ごめんなさいと先生に頭を下げていた。 虫取りをしていた時のことだった。僕がカマキリを殺して遊んでいると、いきなり彼に突き飛ばされた。何をするんだと睨みつけると彼は命は大切だからといって 涙を流した。道を歩いていても彼は困っている人を見つけると、躊躇なく助けようとする。横断歩道で老人の手を引いたり、重い荷物を持ってやったり、お前のほうがよっぽと大変だぞとずっと思いながら、僕は慌てて彼を手伝った。彼に聞いたことがある。なぜそんなことまでやるのかと。彼の答えは僕を圧倒した。「僕は人の 役に立ちたいんだ。こんな体でも役に立てるって、世の中に必要とされているって思いたいんだ。じゃないと、僕が生きている価値がなくなっちゃう。それが怖いんだ。」正直すごいやつだと思った。と同時に、こいつには勝てないのではと心の底で思った。今まで陰で助けてもらっているくせに、嫉妬で我を失いそうになって、この時は彼をおいて家に帰ってしまった。普段はみんな、彼のことを僕の子分かなんかのように思っている。しかし、実は対等以上に彼の存在が大きく、それに自分で気づくことさえいやだった。

 

 

第三轨 转学生

 

初次见到他时,我还在读小学五年级。

当老师介绍说他是转学生时,班里一下子炸开了锅。

他患有重度小儿麻痹症,谁都看得出,他的左手和左脚无法自由活动。

然而,他仍努力地走动,站在讲台上,挺起胸膛地做了自我介绍。

希望我能和大家好好相处。他说着,低下头。

他言行举动感动了我幼小的心灵。

他留给我一种不怕困难,坚强生存下去的印象。

然而,孩童却是如此天真而残酷。

大家都用种异样的眼光看他,谁也不愿意靠近他。

“呀。”

我向教室里孤零零的他打了个招呼。

然后返过身时,全班同学都向他说了句,“一起好好相处吧。”

尽管不好意思自己说出口,但当时我的成绩在全年级都是拔尖的,而且各类运动都很棒,同时还是班级委员,全班同学都很佩服我。

他用羡慕的眼神望着我。

现在想起来,当时自己心中隐隐地潜存着某种优越感。

觉得他并不是钦佩我……更多是嫉妒吧。

或许自己是个连成人也要甘拜下风的伪善者。

而他的性格坦率得让人不敢相信。

他的心灵如此坚强,完全不把困难当一回事。

也从来没有表现出什么卑亢之意。

对我来说,他是如此耀眼的存在。

说起来,自己算是感觉到最大的劲敌出现了。

绝不能输给任何人。

从小就生活在父母及他人的期待中的我,也稍稍感到了点焦躁。

一般来说,站在我的立场上,或许会敌视他吧。

但我却没有。

因为我暗暗制定了一个作战计划,和他在一起,更能表现得出我的优秀。

真是无耻的小孩……

 

但是,跟他在一起的时间长了点后,我慢慢被他的单纯所感染了。

放学后,两人经常一起去学校旁的公园里玩耍。

校门锁了后,那儿就成了我们的天堂。

我带他去了那。

但是,当我淘气地折树枝、摘花时,他总是提醒我不要这样做。

那时我总有点不屑一顾,感觉他剥夺了我在学校里无法得到的小小快乐。一时火气上来了。

但同时又怕他去告状,于是什么也没说。

可是他从来没有这样做过。

有一天,公园管理人向学校诉苦说,有小孩在公园里淘气。

老师在教室里跟我们说这件事时,我感觉自己的心脏都要停止跳动了。

脑袋里只想着不能在大家面前出丑,脸色变得铁青,低下头去。

然后突然听到一个声音说:“是我。”

抬起头时,他从座位上站了起来,向老师低头道歉:“对不起。”

还有在抓虫子时发生的事。

我在折磨螳螂寻乐时,他突然撞了过来。

我瞪着他问:“你干什么?”

他说生命是最宝贵的,然后竟哭了出来。

走在路上看到有人碰到麻烦时,他总是毫不犹豫地上去帮忙。

牵着老人的手带他走过人行道;帮人背重行李。

“你这身体情况比人家还糟呢。”我想着,慌忙跑过去帮忙。

曾问过他为什么要做到这份上。

他回答让我震惊了。

“我想做点对别人有益的事。尽管身体成了这样,也希望能帮助别人。

想证明这个世界还需要我。

不然的话……我就没有活下去的意义了。

……我害怕这样。”

老实说,当时觉得他很真的很了不起。

同时也从心底感觉……自己或许赶不上他。

一直以来我都得到了他的救赎,但此时,自己却几乎迷失于嫉妒中。

于是我丢下他一个人,独自回家了。

大家一直以为他是我的小跟班。

但实际上,他的存在份量仿佛比自己还要重。

而且,自己甚至不愿意承认这点……