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《ふしぎ工房症候群 卒業》10


ふしぎ工房症候群 

卒業


CAST:绿川光


11-  epilogue

 

公園に着くと、しばらくベンチに腰掛けてぼんやりした。すると小学校の体育館から「仰げば貴し」の歌が聞こえてきた。子供たちが合唱している。卒業式、小学校の卒業式を思い出した。卒業式の帰り道、二人でこの公園に寄って遊んだ。中学校、そして高校の卒業式の日にはここで思い出話に花を咲かせた。僕 はふと腰を上げ、砂場に向かった。スコップで砂を掘り、バケツに入れてみる。バケツは砂でどんどん埋まっていく。擦り切れ一杯まで砂を入れてから、そこにスコップを挿してしばらく眺めて、その時ふと老人に渡された封筒のことを思い出した。封を切ると中から次のように書かれた紙が出て来た。

 

「これからは自分の力で心の穴を埋めていきなさい。それを商売の代償としてご請求申し上げます。」

-不思議工房

 

 僕は砂の入ったバケツを持ち上げた。ずっしりと重みが伝わってくる。少し歩こうとしたら、躓いて砂が零れた。また砂を入れている。そして、ここで初めて気付いた。そうだ。穴が空いたら何とでも埋めればいいんだと。体育館では「仰げば貴し」の歌が続いていた。僕はこれまでの自分を卒業しなければならない。彼のためにも。公園からの帰り道、会ったはずの不思議工房がもう、そこにはなかった。

 

第十一轨 尾声


来到公园后,我坐在长椅上,稍稍发了一会呆。

然后听到小学的体育馆中传来《仰げば尊し》的歌。

孩子们在进行合唱。

毕业典礼……我想起了小学的毕业典礼。

在毕业的归途,两人一起来到这座公园玩耍。

初中,还高中的毕业典礼那天,我们都来到这儿长叙往事。

我站起身,去往沙地。

用铲子铲起沙,盛入水桶中。

桶里的沙子越来越多。

将沙子装得满满的,然后把铲子插在里边。

良久,注视着它。

那时,突然想起老人交给我的信封。

拆开信封时,上面写着这样的文字。

“从今往后,用自己的力量填满心中的空洞,好好地生活下去。

作为一生的代价,请支付以上费用。

不可思议工房。

我提起装满沙子的水桶。

沉甸甸的感觉。

稍稍走了一会,不小心被绊倒,沙子倒了出来。

再次往里边铲沙子。

然后,我终于明白了。

是啊……有空洞的话,一遍遍将其填满就行了。

体育馆里一直流淌着《仰げば尊し》的歌。

我必须从过往的自己中毕业了。

就算是为了他也好……

从公园通往家的路上,本应该存在的不可思议工房却攸然蒸发了。